胎動は何回がふつう?妊娠後期の胎動の量・回数の目安

「胎動は1日に何回あればふつうですか」というご質問に、まずお答えします。実は、すべての赤ちゃんに当てはまる「正常な回数」という決まった数字はありません。 赤ちゃんの動き方には大きな個人差があり、活発な子もいれば、もともと控えめな子もいます。大切なのは「何回か」よりも、その子のふだんの動き方(いつも)を知り、いつもよりはっきりと減っていないかに気づくことです。

ひとつの目安としてよく使われるのが、胎動10回法です。多くの健康な赤ちゃんは、よく動く時間に数えると、10回の動きを2時間以内、しばしば30分以内に感じられます。このページでは、胎動の量の目安と、「その子のいつも」の見つけ方をお伝えします。

要点

  • 決まった「正常な回数」はない。 動き方には個人差が大きく、何回が正解とは言えません。
  • 目安は胎動10回法。 よく動く時間なら、2時間以内、しばしば30分以内に10回が多くみられます。
  • 大切なのは「その子のいつも」。 回数そのものより、ふだんとの違いに気づくことです。
  • 時間帯で変わるのはふつう。 夜や食後によく動き、日中は静かに感じられがちです。
  • いつもよりはっきり減ったら、かかりつけ医へ。 数字より、変化に注目してください。

胎動の「正常な回数」は、決まっていないのですか?

はい、すべての妊娠に当てはまる「1日に何回」「1時間に何回」という決まった数字はありません。赤ちゃんの動き方は本当にさまざまで、1時間に何度もよく動く子もいれば、ゆっくりめの子もいます。同じ赤ちゃんでも、よく動く日と静かな日があります。

ですから、「平均より少ないから心配」「ほかの人より多いから大丈夫」と、回数だけで判断する必要はありません。日本産科婦人科学会をはじめ、産婦人科医が監修する情報でも、一律の回数を当てはめるのではなく、その子のふだんの動きを基準にすることが大切だと案内されています。

目安にできる数字はありますか?

決まった「正常値」はないものの、確かめやすい目安はあります。それが胎動10回法です。赤ちゃんがよく動く時間に、左側を下にして横になり、はっきりした動きを10回数えるまでの時間を見ます。多くの健康な赤ちゃんは、2時間以内、しばしば20〜30分で10回に達します。

これは「1日に必ず10回」という意味ではなく、「よく動く時間に数えれば、2時間以内に10回くらいは感じられることが多い」という目安です。何回・どのくらいの時間が目安かは、胎動10回法とは(何回・どのくらいの時間?)でくわしくお伝えしています。

「その子のいつも」は、どうやって見つければいいですか?

いちばん確かなのは、毎日の動きに少しずつ慣れていくことです。次のような点に気づいておくと、自分の基準ができていきます。

  • よく動く時間帯。 夜なのか、食後なのか、その子がいちばん活発な時間。
  • 動きの感じ方。 蹴る動きが多いのか、ぐるりと回る動きが多いのか。
  • 10回に届くまでの時間。 いつもは何分くらいで10回に達するか。
  • お腹のどのあたりで感じるか。 下のほう、横、上のほうなど。

1〜2週間も続けると、「この子はだいたいこんな感じ」という基準が見えてきます。そうすると、いつもより明らかに少ない・遅いときに、すぐ気づけるようになります。これこそが、回数を覚えること以上に大切な「その子のいつも」です。

胎動が多い日・少ない日があるのは、ふつうですか?

ふつうです。赤ちゃんにも眠りと目覚めのリズムがあり、よく動く日もあれば、比較的静かな日もあります。お母さんが忙しく動き回った日は、その揺れで胎動に気づきにくく、「今日は少なかった」と感じることもあります。

ですから、1日少なかっただけで慌てる必要はありません。ただし、いつもよりはっきりと、続けて少ないと感じるなら、それは様子をみてもらう合図です。数字ではなく「いつもとの違い」に注目してください。動きが減ったと感じたときの確かめ方は、胎動が少ない・減ったと感じたとき(妊娠後期)をご覧ください。

よくある質問

1時間に何回くらい胎動があれば、ふつうですか? すべての赤ちゃんに当てはまる「1時間に何回」という数字はありません。多くの健康な赤ちゃんは、起きているあいだはよく動き、眠っているあいだ(20〜40分ほど)は静かになります。1時間あたりの回数より、その子のふだんのリズムを知り、いつもよりはっきり減っていないかを見るほうが大切です。

経産婦のほうが胎動を多く感じると聞きました。本当ですか? 回数そのものが赤ちゃんによって増えるわけではありませんが、2人目以降は胎動に慣れているぶん、早くから、はっきりと感じとれる方が多くいます。感じ方には個人差が大きいので、ほかの人と回数を比べるより、自分の赤ちゃんの「いつも」を基準にしてください。

双子の場合、胎動の数え方は変わりますか? 双子(多胎)の妊娠では、どちらの赤ちゃんの動きかを区別しにくいため、回数を厳密に数えるより、全体として動きが減っていないかを見るのが一般的です。多胎は管理の仕方が異なることが多いので、数え方についてはかかりつけ医の指示に従ってください。

1日のなかで、胎動が多い時間と少ない時間があるのはふつうですか? ふつうです。多くの赤ちゃんは、夜や食事のあとによく動き、お母さんが動き回っている日中は静かに感じられがちです。これは赤ちゃんの眠りと目覚めのリズムや、お母さんの動きによるもので、自然なことです。よく動く時間帯を知っておくと、数えるのに役立ちます。


出典・参考:日本産科婦人科学会による胎動・妊婦健診に関するガイダンス、産婦人科医監修の妊娠情報(ままのて)、たまひよ/ベネッセ。この記事は一般的な情報であり、あなたの妊娠を診ているかかりつけ医の判断に代わるものではありません。

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